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TOKYO FM「Terminal Melody」13回目放送終了~ 感想〜中森明菜「予感」〜ラブコール

昨夜の「Terminal Melody」

「吉田豪」

やってくれましたねぇ。
まさかの「予感」でした。

「予感」って、実は、最初「中森明菜」ちゃんに書いた曲ではなかったんです。
1983〜1984年に、あるアイドルに2曲頼まれて書いたうちの一曲でした。

僕は、あの頃、他人に提供する曲は作曲家として「武者修行」のような気持ちでした。
シングルはもちろん、アルバムでも、

「このアルバムの中では、いちばん人気曲にしてみせる」

そんな思いで楽曲依頼を引き受けていました。
そのアイドルのディレクターに、こう言われたんです。

「このような楽曲を頂いてよろしいのでしょうか?」

この言葉には2つの意味があると感じました。

「この子には歌えない」

それと、

「このような楽曲を頂いては、もったいない」

真意は、いまだにわかりません。
とりあえず、1曲だけの提供となり「予感」は、寝かせるという形になりました。

その頃、業界では、破竹の勢いで上り詰めていった子がいました。

「中森明菜」

同じレコード会社だったんですね。

「ワーナーパイオニア」

会社は、青山のツインタービル内にありました。
会社に行くと、もちろんC&Aのポスターも貼ってありましたが、
多くは「中森明菜」でした。

それでも他のシンガー、アーティスト、アイドルに気を遣って抑えてはいたのでしょうが、
やはり、彼女の存在感は、ポスターからも放っておりまして、

「すごい子が出てきたもんだなぁ」

感じていました。

その後でしたね。
明菜ちゃんのディレクターから、声をかけられたのです。
楽曲の依頼となる経緯を正直に話してくれた。

「今、アルバムを製作中なんだけど、依頼していた作曲家の楽曲が今の明菜には合わない。
もうアルバム完成には時間がないんだよ。なんかピンチヒッターみたいなお願いしてごめんね」

ね?
とても誠意のある依頼でしょう?

ちょうど、僕も自分たちの楽曲を書かなくてはならない時期で、
かなりスケジュールはタイトでした。

しかし、その時すぐに「予感」を寝かせていたことを思い出したのです。

「メロディは、そのままでいい。
しかし、中森明菜が歌うのだったら、歌詞の見直しをしよう」

1日で書き上げて、すぐに渡しました。

僕が「予感」で気に入ってるところは、

「明日へ進みきれない あなたを行ったり来たり」

ここって、女の子が「恋愛」において、別れ間際で抱える気持ちを表せてると思ったんですね。

楽曲を渡した後、すぐにディレクターから感謝の電話をもらいました。

「明菜が、すごく気に入ってる。忙しい時にありがとう」

「予感」の歌い出しは、2度マイナーから入ります。
そしてトニック(ド・ミ・ソ)に落ち着かず、不安定なメジャーセブンスを用いるこちで、
楽曲が柔らかく感じるようになっています。

この分析は、今でこそ、しっかり語ることができますが、
あの頃は、そのような理論も持ち合わせておらず、
ただ、

「このコードの方が気持ちがいい」

これだけだったんですね。
感覚優先で書きました。

その後、明菜ちゃんは「予感」を、ことあるごとに歌ってくれ、
確か「ベストアルバム」のような中にも入れてくれました。

今でこそ、その後仲良しになった明菜ちゃんを「明菜」と呼ぶようになっていますが、
それは、スタイリストの「クニちゃん」が、当時、明菜のスタイリストだったからです。

明菜が、

「チャゲアスさんのライブを観たいです。沖縄に観に行く!!」

と、連絡をくれたんですね。
あの時の沖縄の夜は楽しかった。
ライブの後は、そのまま、一緒にカラオケに行って大騒ぎしたのを覚えています。

今、明菜とは連絡は取っていません。
しかし、彼女が、活動に向けて動き始め、楽曲の依頼をしてくれるのなら、
僕は、どんなに忙しくとも、自分から作家陣に入ることを希望しますよ。

そのくらい魅力的なシンガーです。
今、尚です。

あのカリスマ性は、身についたものじゃない。
天性によるものです。

吉田豪、
よくぞ「予感」を選んでくれた。

そして、番組の締めに、僕の「予感」を持ってきた番組制作スタッフの構成力。
いやはや、参りました。

「Terminal Melody」

週を重ねるごとに、反響が大きくなっています。
これは、「Twitter」での1ヶ月間の推移です。

 

右上がりでしょう?
そして番組後、Twitterでの書き込みはこうなりました。

 

ネガティブ(良いと思わない)が4%って・・・。
こんなの初めて見ました。

「中森明菜」健在です。
「Terminal Melody」週ごとに好調です。

もう一度、
「吉田豪」に、

「予感」を選んでくれてありがとう。

来週は、どんな話をしてくれるのでしょう。


ASKA(2021/5/3 11:02)

P.S.

今週も、メンバーオンリーではなく一般公開しました。
僕から明菜へのラブコールです。

本日22時半から、
「YouTube」に出演します。

「マツヲタ動中記!」

https://www.youtube.com/watch?v=95dSA3hgLis

TOKYO FM「Terminal Melody」13回目放送終了~ 感想〜中森明菜「予感」〜ラブコールのコメント

  • ニックネーム:うーへい79
    三谷幸喜氏が手掛けた「古畑任三郎」でラジオDJに扮する桃井かおりさんが犯人のエピソードがありまして、その中で桃井さんが「予感」の歌詞について触れるシーンがありますよ。
    「『どうせ嫌われるならおもいきり嫌われたい』このフレーズに心はもう鷲掴みだよ」と。
    あの当時、ドラマやアニメなどでC&Aを扱ったこうした小ネタ(セリフ)が本当に多かったですね。
  • ニックネーム:柿の葉寿司
    アルバムSCENEは名曲揃い。
    リミックスバージョンは、大人じゃなくていいも追加されて、高音質で聴いています(^o^)/
  • ニックネーム:あめちゃん
    おはようございます。歌詞が秀逸で中学生の僕は何度も読み返して歌った曲です。メジャーセブンスの不安定な感じはどハマりですね。では、また。
  • ニックネーム:paracadute
    明菜ちゃんの予感、めちゃくちゃ久しぶりに聴きました~😂19歳でこの歌詞を歌いこなすなんて、やっぱりスゴい。
    個人的には次に出たアルバムが大好きだったので、ASKAさんが提供されたノクターンもよく聴きました。この曲には歌詞が2つあったとウィキペディアにありましたが、予感と同じような理由ですか?

    ASKAさんのラブコールがきっかけになって、また聴けたらいいな✨
  • ニックネーム:お米ちゃん
    こんにちは😍

    Twitterにも書かせて頂きましたが「予感」、本当に女心を知り尽くした素晴らしい曲ですネ💧✨✨

    明菜ちゃんの曲を作って欲しいです🎵❤️
    そしてまた明菜ちゃんの歌声をお聴きしたいです❤️🎵
    是非、明菜ちゃんへのラブコールが届きます様に✨✨✨✨